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更新日 : 2024年6月17日

髙圓寺 【寺院】(高円寺南4丁目18番11号)

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宿鳳山(しゅくほうざん)髙圓寺は、弘治元年(1555年)、中野成願寺第3世建室宗正(けんしつそうせい)によって開山された曹洞(そうとう)宗の寺院で、「高円寺」の地名は当寺に由来します。現在の本尊は彫刻家・三木宗策作の聖観世音菩薩立像で、室町期の作と伝えられる阿弥陀如来坐像(あみだにょらいざぞう)も安置されています。
かつてこの地は、周辺に桃の木が多くあったことから桃園と称され、恵心僧都(えしんそうず)源信作の本尊は桃園観音、御堂は桃堂の名で呼ばれていましたが、弘化4年(1847年)の火災でこれらは焼失してしまいました。
当寺が広くその名を知られるようになったのは、第5世耕岳益道(こうがくえきどう)の時、3代将軍徳川家光の知遇を得たことによります。現本堂裏の高台が「御殿山」と呼ばれるのも、家光が鷹狩りのおり当寺に立ち寄り休息した茶室跡に由来すると伝わります。また、それまで小沢村と呼ばれた村名を、寺名をとって高円寺村と改めさせたのも家光といわれています。以来、「高円寺」の名は駅名などにもなり、現在に至っています。
当寺は、寛保年間(1741年~1744年)以降、昭和20年(1945年)まで、たびたび火災に見舞われ、堂舎と共に記録類の多くを焼失しました。現在の本堂は、昭和29年(1954年)に再建されたものです。

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