教育長メッセージ「再任のご挨拶」（3年4月1日）

緊急事態宣言は解除されましたが、新型コロナウイルス感染症への備えはまだ予断を許さない日々が続きます。今後も教育委員会では、この1年の経験を生かし、さまざまな感染症対策を講じた「新しい日常」の中で、子どもたちが安心して「学び」を継続できるよう、教育活動を進めてまいります。

その一つが、GIGA（ギガ）スクール構想として国を挙げて取り組んで来た児童・生徒1人1台専用タブレットパソコンの配備です。2月には既に全校への配備も完了し、いよいよ本格的な運用が始まります。対面とデジタルの「ハイブリッド化」により、いかなる状況となっても、子どもたちの「学び」を止めない態勢を整えてまいります。

今年度は、「共に学び共に支え共に創る杉並の教育」を目指して取り組んでまいりました杉並区教育ビジョン2012の総仕上げの年度であるとともに、これからの教育の進むべき羅針盤となる新たなビジョンの策定に向けた審議会を開催しており、7月初旬には皆様へ、案をお示し、パブリックコメントをいただく予定です。
これまで育んで来た「かかわり」と「つながり」を大切にしながら、「学びのまち・杉並」を目指してきたことを土台に、子どもから大人まで全ての人が「学び」の当事者として、次の10年に向けて、「杉並らしさ」を支え、伝えていけるビジョンになると考えております。

将来を予見し難い時代にあって、区民の皆さまとともに、学校を支え、子どもの成長を見守りながら、教育の未来図を描いていきたいと考えております。ご理解、ご協力をいただきますようお願い申し上げます。

令和3年4月1日　杉並区教育委員会 教育長　白石 高士