榛葉 千津子(はしば ちづこ)さん 対面朗読サービス

 

ページ番号1094056  更新日 令和6年4月15日 印刷 

本を読み上げるはしばさんの写真

音訳等ボランティアを始めた経緯を教えてください。

もともと大阪のラジオ局でアナウンサーをしていましたが、結婚を機に仕事を辞めて杉並区に引っ越してきました。あるとき、アナウンサ一時代の先輩が朗読ボランティアをやっていると聞いて、読む仕事なら私にもできるかもしれないと思い、東京都の講習会を受けたのがきっかけです。その後、区の中央図書館で活動する音訳ボランティア団体の「みどり会」に入会しました。読むならできる!と思って始めたものの、最初のころは全然うまく読めなかったんですよ。でも仲間との活動がとても楽しくて居心地もよくて、何より「声に出して読むこと」がすごく面白かった。その楽しさに魅了されて、ここまで続けてこれたと思っています。

現在、対面朗読の活動としてどのような取り組みをされていますか?

対面朗読ボランティアとしては、週1回、利用者さんが選んだ本を、中央図書館で朗読するという活動をしています。声に出して読むという点は音訳と同じですが、対面朗読は初見で読まなければならないので、例えば分からない漢字が出てきたらその場で調べなければなりません。その点は、今はスマートフォンがあるので、ずいぶん便利になりました。

対面朗読ならではの難しさ・楽しさは、どんなところですか?

利用者さんが選ぶ本は必ずしも物語とは限りません。例えば、以前俳句の本を読む機会がありましたが、俳句自体が身近でない上に、旧字や現代では使わないような言葉が出てきました。なじみのない分野の本に苦労することはありますが、そんな中でも利用者さんと「この言葉にはこんな意味があるんですね」などとコミュニケーションを取れるのは、対面朗読ならではの楽しみです。音訳においては、利用者さんと接点を持つ機会がなかなかないので、対面朗読の時間はとても貴重だと思っています。

音訳等ボランティアを目指す人にメッセージをお願いします。

インタビューを受けるはしばさんの写真

活動をしている中で強く感じるのは、自分自身が読む作業を面白がっていないと、やはり相手には伝わらないのだということ。言い換えれば、声に出して何かを読むということが好きなら、誰にとってもやりがいのある活動になり得るのではないかと思っています。チームで活動すれば、お互いに聞き合いながら質を高めていくこともできます。声に出して読むことが好きな方、少しでも興味のある方は、ぜひ挑戦してみてほしいです。

 

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