地震被害シミュレーション(地震被害想定)
マグニチュード7.3 首都直下地震被害想定
防災・減災対策で救える命がある
今後30年以内に約70%の高い確率で発生すると予測される、マグニチュード7クラスの首都直下地震。区では被害が最も大きいとされる「東京湾北部地震」を想定し、平成28年度に、27年度末の区内建築物122,904棟の耐震化・不燃化等の状況、地盤データ、消防庁のデータ等を活用して、50メートルメッシュ(50メートル × 50メートル)ごとの震度予測や建物被害のシミュレーションを行いました。
また、平成29年度には、震度予測や建物被害のシミュレーション結果をもとに、人口データやライフライン設備等のデータを活用して、避難者予測やライフライン被害等のシミュレーションを行いました。
今、大地震が発生したらその被害は甚大です。しかし、区民の皆さんと区が協力し合い、建物の耐震化・不燃化等を進め、自分を守り、地域を守る「災害に強いまち」を目指すことで、地震の被害は大きく減らすことができます。共に取り組んでいきましょう。
シミュレーションの設定条件
今回のシミュレーションは、地震の規模や震源地、発生時刻や風速など、一定の条件を設定して行った想定の一つです。実際の首都直下地震の被害は、今回の想定結果と比べて小さい場合もあれば、大きい場合もあります。この結果だけにとらわれず、大規模な地震に備えていくことが大切です。
シミュレーションの条件
- 冬の午後6時 風速は秒速8メートル(被害が最も大きい時間帯・風速を想定)
- 震源地は東京湾北部
- 地震の規模はマグニチュード7.3
震度予測図
被害想定
建物被害編(平成29年9月公開)
東京湾北部地震が、平成27年度末の建物状況下で発生した場合の被害状況と、皆さんのご自宅の耐震化・不燃化などが進み、災害に強いまちが実現した場合の被害状況(減災効果)を、シミュレーションしたものです。
詳しくはリンク先をご覧ください。
避難者予測・ライフライン被害編(平成30年10月公開)
地震被害シミュレーション(建物被害編)の結果をもとに、平成28年度及び平成29年度の人口・ライフライン設備等の基礎データを可能な限り反映して避難者予測やライフライン被害等のシミュレーションを行いました。
詳しくはリンク先をご覧ください。
学識経験者からのメッセージ
東京大学生産技術研究所准教授 加藤 孝明
「災害はいずれ来る」と思いつつも、なかなか防災・減災対策を進める気にはならないのが普通です。でも、今から始められます。
近年、日本社会の防災意識は高まっているように見えます。しかし、しょせん、他の地域の災害は他人事かもしれません。まずは、ここ杉並区でどのような災害が起こり得るかを正しく知る必要があります。その手がかりが、今回のシミュレーションです。日ごろ見慣れた近所の光景と重ね合わせ、今、地震が起きたらどのような状況になるかを想像してみてください。自分事としての災害への備えが始まります。
自分を守り、地域を守る 「大地震に備えて今できること」
区民の皆さんと建物の耐震化や不燃化、狭あい道路の拡幅整備などの減災対策と併せて、自助・共助の強化に取り組むことにより、災害による被害を低減させることができます。区はそのための支援・助成をしています。
もっと知りたい地震被害想定
地震被害想定AR
地震被害シミュレーションの結果をより多くの方に知ってもらうために、新しいスマートフォンアプリを作成しました。
想定される被害レベルによって色分けされた情報や、被害様相を連想させるアニメーションが、実際の風景と重ね合わさって表示されます。
今、自分がいる場所にどのようなリスクが潜んでいるのか、わかりやすく知ることができます。
区の広報番組「すぎなみスタイル」で、杉並区地震被害シミュレーションARアプリについて紹介しています。実際の画面や操作方法をご覧いただけます。
杉並区電子地図サービス「すぎナビ」
電子地図サービス「すぎナビ」からも「地震被害想定AR」アプリをダウンロードすることができます。
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このページに関するお問い合わせ
危機管理室防災課
〒166-8570 東京都杉並区阿佐谷南1丁目15番1号
電話:03-3312-2111(代表) ファクス:03-3312-9402
都市整備部市街地整備課不燃化推進係
〒166-8570 東京都杉並区阿佐谷南1丁目15番1号
電話:03-3312-2111(代表) 03-5307-0316(直通) ファクス:03-3312-2907