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まちづくり・環境
公園を支える地域の人々 すぎなみみどり育て組
愛される公園を、みんなでつくる。
自然保護・環境美化などのさまざまなボランティア活動を行い、地域に親しまれる公園づくりを目指す「すぎなみみどり育て組」。身近な公園を大切に育てようと、多くの皆さんが日々奮闘しています。今回は、柏の宮公園で活動する柏の宮公園くらぶのお二人に活動への思いなどを伺いました。
(タイトル画像:左から、柏の宮公園くらぶ 山部さん、能登山さん、宮内さん、丹羽さん、新さん、川浪さん、安藤さん)
目次


【プロフィール】
- 丹羽史泰(にわ・ふみやす 写真左)
柏の宮公園くらぶ代表。区子どもプレーパーク事業を受託するNPO法人杉並冒険あそびの会副代表理事・プレーリーダーも務める。 - 新ゆかり(あたらし・ゆかり 写真右)
柏の宮公園くらぶに所属するみちくさひろばの会代表。同会では主に、読み聞かせ活動「おはなしのポケット」を担当。
すぎなみみどり育て組とは?
区内在住・在勤の構成員5名以上で、継続的に活動できる団体などが、活動を希望する区立公園緑地などで、清掃・樹木の剪定・除草などを行うボランティア団体です。区では、活動時の用具支給などの支援をしています。活動を通じて地域に親しまれ愛される公園緑地などに育てていくことを目的に実施しています。
丹羽さん みんながうまく連携して、この公園らしい循環ができている
柏の宮公園くらぶ(以下、同くらぶ)はどのような団体ですか?
柏の宮公園を拠点に活動するボランティア団体です。柏の宮公園は平成16年の開園にあたって、この公園で何をしたいのか、どのような公園にしていきたいのかを区民自らが考える機会が何度も設けられました。
その中で関心のある分野ごとにチームを組み、いくつかの団体が結成され、開園後に活動がスタートしました。その中の複数の団体が後に同くらぶを組成しました。
どのような団体が、どのような活動をしているのですか?
現在同くらぶに所属する団体は四つ。
自然の保護(植生管理)として、在来野草・昆虫・野鳥を大切にした環境づくりをはじめ、公園内にある田んぼ・ビオトープの育成などを行う「柏の宮公園自然の会」。
樹木の維持管理を担う、公園の理容師のような存在の「柏の宮植木応援団」。
公園内の植物を活用して工作などのワークショップ・観察イベント・読み聞かせなどを行う「みちくさひろばの会」。
そして、子どもたちが自然の中で自由に遊ぶことのできる環境を提供するプレーパーク事業を行う「杉並冒険あそびの会」があります。

公園内にある田んぼ
四つの団体をつなぐ同くらぶの代表として、丹羽さんが大切にしていることを教えてください。
柏の宮公園が目指すのは「区民の手で育て、つくり続ける公園」です。その実現には、各団体の目的や大事にしている部分をしっかりとすり合わせ、連絡調整していく必要があり、そこで組織されたのが同くらぶです。
実際の現場では各団体が合同で活動する機会は少ないので、月に1度の運営委員会では、できるだけそれぞれの考えを引き出し、話をしてもらうことを心がけています。例えば、こういった理由でこの木は切らずに残したい、〇〇を守るためにここは草をなくしたい…など、各団体でそのときの課題も目的も異なります。
そういった状況を交通整理して調整することで、活動に参加するボランティアの皆さんが気持ちよく活動できるし、より良い公園づくりにつながっていってほしいと考えています。
丹羽さんにとって、柏の宮公園はどんな場所ですか?
この場所が公園になるもっと前、私がまだ子どもだった頃から通って遊んでいた思い出の場所です。もともとは企業が保有するグラウンドで、当時から緑豊かな広場でした。その後公園として整備され、新しい木も植えられ、今年で開園22年ですから、私が活動を始めてからも22年が経ったということですね。なんだかあっという間でした。公園での活動は常に季節の流れ・四季を感じながら進みます。
そんな中で、例えば「柏の宮植木応援団」が剪定した木を活用して「杉並冒険あそびの会」がたき火をしたり、「柏の宮公園自然の会」が刈り取った草花を使って「みちくさひろばの会」で工作が行われたりと、四つの団体がうまく連携した、この公園らしい循環ができていると感じています。
今後の課題、公園づくりへの思いをお聞かせください。
公園そのものは、育ってきた木の老朽化にどう対応していくかが課題だと思っています。そして同くらぶにおいてもボランティアの高齢化は一つの課題で、活動歴が20年を過ぎた今、活動を次の世代に託していくことが重要になってきています。
この公園で過ごしてきた子どもたちにとっては、この公園の風景が当たり前かもしれません。でも、多くの区民の力があってこそ丁寧な管理が行われ、今この風景が残せています。子どもたちがいつか「ここが当たり前じゃない」と気づいたとき、「区民の手で育て、つくり続ける公園」の担い手となって活動に関わってくれたらうれしいなと期待しています。
新さん 活動を通して、知識もネットワークも増えていくことが楽しい
柏の宮公園くらぶ(以下、同くらぶ)に関わるようになったきっかけを教えてください。
自分の子どもが小さかった頃は、家族で遊びに来る身近な場所でした。子どもにとっては、思う存分走り回れるのびのびとした公園。私は、都会の中にありながら虫がたくさんいたり緑が豊かだったり、こんなにも自然が残っていていい公園だなと思っていました。
現在私が代表を務めている「みちくさひろばの会」(以下、同会)は公園の管理事務所を拠点に活動する団体です。立ち上げ当初からプログラムの一つとして西荻窪エリアで活動している団体が読み聞かせを行っていましたが、浜田山エリアで活動している方に引き継ぎたいと打診があり、地域で読み聞かせ活動をしていた私が引き継ぐかたちで、同会に参加することになりました。
同会はどんな活動をしている団体ですか?
子どもたちが道草で立ち寄って、自然に触れながらさまざまな楽しいことができる。そんな楽しいことを通して公園や公園に関わる人たちのことを知ってもらいたいという思いのもとに、水曜日の午後、ポランティアが得意分野を持ち寄って、さまざまな企画を実施しています。
例えば、公園内の素材でお正月の角松作りをしたり、剪定した枝・草花でクリスマスリース作りをしたりするのも毎年人気です。また、ものづくりだけでなく、公園にすむ生き物の観察会なども行います。

剪定した枝・草花で作られたクリスマスリース
ボランティアに参加するようになって変化したことはありますか?
遊びに来ていたときも自然の豊かさには感動していましたが、ボランティアとして関わるようになって、他のボランティアに話を聞き公園をよく知るようになると「すごく考えられていて、いろいろな団体の多くの人の力でこの自然が守られてきたんだ」と分かり、感動がより深まりました。
その背景を知ったからこそ、何か少しでも自分がサポートできたらと思い同会の代表も引き受けることにしたのです。
活動を続ける原動力となっているのは何ですか?
区民が参加してみんなで公園づくりをしていくためには、団体間の垣根を越えて、人と人とがつながっていくことが大切です。公園に関わるいろいろな人と顔見知りになって、植物・生き物のことなど自分が担当する分野とはまた違う知識が増え、ネットワークが広がっていくことが、活動の楽しさであり原動力にもなっています。
また、子どもたちが楽しそうに工作などをしている姿を見るとすごくうれしいです。何年も通ってくれる家族も多いので、子どもたちの成長が分かるのも活動を続けている中での喜びですね。
大人の方でも「このイベントを楽しみにしていたのよ」と言ってくれる方もいて、そんな言葉にもエネルギーをもらっています。
どのくらいの頻度で活動していますか?
私は子育ても一段落していますので、月に1・2回ほど活動に参加していますが、皆さんそれぞれが自分の生活スタイルに合わせて無理なく活動しているイメージです。
公園づくりのボランティアに興味があっても、いきなり団体に参加するのはハードルが高いと感じるかもしれません。それならまずは参加者としてイベントなどに遊びに来て、雰囲気を知ってもらえるといいのではと思います。
こんなことをやっているんだなと知ってもらい、少しずつ活動に関わってもらうこともできるので、ぜひ遊びに来てください。
今後の公園づくりで取り組んでみたいことがあれば教えてください。
地域の中には同くらぶに限らず、いろいろな得意分野を持っている人がまだまだたくさんいるはずです。そんな方々とコラボレーションして、これまで以上に多様な企画を開催していけたらと思い描いています。
みどりに関わる活動を始めてみませんか?
区立公園などのみどりの維持管理に関わっていただける団体(5人以上)を募集しています。活動場所・内容などを、区と協議の上、活動を始めていただきます。
詳細は、下記のリンク先をご覧ください。
- 公園でのボランティア活動(花咲かせ隊・すぎなみみどり育て組・みどりのボランティア杉並)
- 【問い合わせ】みどり公園課運営グループ 電話:03-5307-0740