子どもとインターネット「家庭でできるネット依存&ゲーム依存の予防」(平成30年11月1日)

 

ページ番号1044893  更新日 平成30年11月1日 印刷 

講演のようすの写真

平成29年6月18日、WHOから発表された国際疾病分類第11版(ICD-11)の中で初めて、ゲーム障害が疾病と認定されました。
詳しくは後述しますが、ゲームのやり過ぎで日常生活に支障が出る状態が12カ月以上続いたら病気、ということのようです。
我が子も生まれた時からインターネットが当たり前のデジタルネイティブで、1歳の時からYouTube(ユーチューブ)を見ているので心配です。
インターネットやゲームとの付き合い方について、表題の講演で勉強してきました。
講師はNPO法人アスクの芳山隆一さん。
アスクは、もともと、アルコールや薬物の依存問題に取り組んできた団体だそうです。

依存症を知る

依存症は脳の病気です。
「何かの習慣的な行動が自分の生活や人生にダメージを与えているのに、意志の力ではそれがやめられない状態」なのです。

お酒を飲むこともゲームをすることもストレス緩和などに有効な場合もありますが、これが不健康な習慣になってしまうと依存症への入り口になると言えます。

ゲーム障害を知る

WHOの国際疾病分類の中では、ゲーム障害の定義について、次のように書かれています。

  • ゲーム障害(オンライン、オフライン共に)は、継続的または再発的な以下のゲーム行動によって特徴付けられる。
    1. ゲームに対するコントロールが損なわれる。
      例 はじめ方、回数、熱中度、プレイ時間、やめ方、その前後
    2. 他の生活上の関心事や日常の活動よりもゲームを優先する。
    3. 問題が発生しているにも関わらず、ゲーム行動を継続もしくはより多くプレイする。
  • ゲーム行動が個人、家族、社会、学業、職業など、または他の重要な領域において重大な問題をもたらすほど重度である。(重症度)
  • ゲーム行動のパターンは継続的もしくは、時折起こり再発的で有り得る。
  • 少なくとも12カ月以上に渡って上記を満たす場合、ゲーム障害と診断。症状が重度であれば、診断に必要な期間が短縮される可能性がある。

このゲーム障害の定義については、さまざまな意見があります。
ゲームに中毒性はないという主張もあれば、データ不足だと指摘する人もおり、まだ科学的根拠に乏しいのが実情です。
ゲームのいいところを研究している人もいて、限定的ではありますが、視力が良くなったとか注意力が高いという論文もあります。
平成31年1月にWHOで話し合いの場が持たれることが決定しているので、今後の議論に注目です。

予防法

  • フィルタリングを設定しよう
  • 家庭内のルールを決めよう
  • ペナルティを実行しよう

これらは全て有効です。ただ、関連する資料も多いため、詳細については(今回の講演では)割愛します。

筆者はここが聞きたかったので、調べてみました。これについては次の項目で書きます。

もし、子どもが依存症になってしまったのではないかと思ったら、解決の糸口は、理解から。

どんなゲームをプレイしているのか。
どんなところが楽しいのか。
本人に聞いてみること。
そして、できれば、一緒にプレイする。

それから、日々の会話を大切に。問題を否認する傾向がないか、ゲーム障害に該当する状況に陥っていないか、会話から判断します。
その際、アサーティブネス(自他を尊重した自己表現もしくは自己主張)を意識するとよいそうです。対等、率直、誠実、自己責任がキーワード。
親が子に対等に、というのは難しいですが、言うべきだから言うのではなく、素直な気持ちを伝えると言うことなのかな、と理解しました。

もし本当に、ゲーム障害になってしまったら、家族に求められることは、何よりも家族が健康であること。
家族も疲弊しないよう、本人との間に一線を引き、振り回されないようにしましょう。
そして、家族だけで解決しようとしない事。
本人が病気を治すことに前向きになれない場合は、家族向けの相談会に行くのがおすすめです。

対策を調べてみました

フィルタリング

「ペアレンタルコントロール」と調べたい機器(スマホ、タブレット、ゲーム機の機種)の名前で検索すると、方法がたくさん出てきます。
ただ、どんなルールにしたらいいのかが難しいです。

家庭内のルールを決めよう

文部科学省のサイトから引用します。
以下のリンク先から、パンフレットをご覧ください。

  1. ルールがトラブルから自分自身を守ってくれることをきちんと伝える。
  2. お互いに納得できるよう、話し合って作る。
  3. 子供が守れるルールを作る。
  4. 具体的なルールを作る。
  5. 守れなかったらどうするか決めておく。
  6. トラブルがあったら保護者に相談するよう決めておく。

ルールを作ったあとの見直し

  1. 子供の成長に合わせてルールを見直す。
  2. 生活リズム等の変化に合わせてルールを見直す。

ルールを、子どもに決めさせるのも有効だということです。
確かに、押し付けられたルールには反発したくなるけれど、自分で決めたルールは、守ろうと言う気持ちが湧きますよね。

ペナルティを実行しよう

ペナルティは、何よりきちんと実行することが大事。
親の忙しさや感情によって、実行するしないが左右してしまわないようにしましょう。

最後に

ルールを決めることとペナルティを守ることは、言うは易く行うは難し。
覚悟を持って、実践していこうと思います。

余談ですが、先日、我が家のWi-Fi(ワイファイ)機器を数えたら、ゲーム機やプリンターなど、全部で17個もあり、ルーターを買い換えました。
ルーターの推奨台数も、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

ライター 「すぎラボ」ヤリタガリ

 

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