ワンオペ育児の対処法(平成30年3月16日)

 

ページ番号1039861  更新日 平成30年3月16日 印刷 

こんにちは。Momon(モモン)です。平成29年「ユーキャン新語・流行語大賞」の候補にノミネートされた「ワンオペ育児(ワンオペレーション育児)」。普段の育児・家事ってご家族でどのように分担されていますか。共働きだから夫婦で分担、というご家庭もあれば、ママ(パパ)任せというご家庭までさまざまかと思います。パートナーに手伝ってもらいたいけれど、仕事などが忙しくてなかなかやってもらえない…そんな悩みをお持ちの方も多いのかもしれません。今回は、育休中のママと現役のワーキングマザーとで、座談会形式で「ワンオペ育児」について考えてみました(座談会は平成30年1月14日開催)。

育児と家事の両立への不安

F:現在1歳1カ月の子どもがおり、今年4月から復職を考えています。朝晩、保育園の準備が大変だと聞いており、身体が強くないので育児・家事と両立してきちんと働けるか、今からとても憂鬱です。夫は週6日仕事のため、休日は寝ていることが多く、家事の分担は難しそうです。一度、風邪の時に家事をお願いしたことがありましたが、30分も出来ませんでした。

K:7カ月の子どもがおり、今年4月から復職予定です。会社の先輩ママは仕事を持ち帰ってまでバリバリ働く派とゆるく働く派に分かれており、どちらを希望するか迷っています。ただ、会社が理想とするバリバリ働く女性像にはギャップを感じており、本当に復職後、やっていけるか不安です。育休中の今でも、家事は少し手を抜いていますがカツカツです。復職後、全部こちらの負担になるかと思うと先が思いやられます。

M:もうすぐ2歳になる男の子がいて、共働きです。昨年4月から復職しましたが、平日などワンオペになることが多く、日々悶々としながら、試行錯誤しています。

S:中学2年の男の子と6歳の女の子がおり、共働きです。1人目の時は子どもが5カ月の時に仕事復帰しました。1人目の時は会社員をしていましたが、2人目出産後に起業しました。子育てママのキャリアカウンセラーもしているため、お悩み事を聞くことも多く、色々と情報提供できればと思います。

まずは夫婦で分担しよう!

若夫婦のイラスト

S:本当に育児・家事を1人でやるのか、パートナーの考えが少し変わるとやってくれるのかを考えましょう。家事と育児とを分けてタスクを細分化し、見える化リストを作ると良いですよ。

見える化リストの作り方

  • 家事と育児とに分けてタスクを洗い出し
    分けにくいものもあるかもしれませんが、子どものお風呂は育児タスク、食器洗いは家事タスクとしてみましょう。
  • タスクを1つ5~30分位に細分化
    掃除1つとっても、掃き掃除なのか、掃除機なのか、床に散らかっているものをしまうのか、さまざまです。それらを分解しましょう。
    分けにくいものもあるかもしれませんが、子どものお風呂は育児タスク、食器洗いは家事タスクとしてみましょう。1つ5~30分位のタスクを一覧にします。掃除1つとっても、掃き掃除なのか、掃除機なのか、床に散らかっているものをしまうのか、さまざまですね。それらを分解しましょう。

    リストが出来たら、5分ならできるのか、10分ならできるのかで取捨選択をしてみてください。例えば朝パパが家を出る時間と帰宅する時間は何時ですか。 

K:朝、夫は6時10分~15分には家を出て行きます。帰宅は夜9時頃です。

F:夫は朝8時に家を出て、帰宅は同じく夜9時頃です。

S:Kさんの場合は、保育園が空いていない時間帯なので難しいですが、Fさんは、朝パパに10分でできることをやってもらってはどうでしょうか。例えば、保育園の持ち物を子どもより早く保育園に持って行ってもらい、セットしてもらうことはどうでしょう。予め準備をしておけば、持って行ってくれるかもしれません。意外と子どもの心を整えて家を出るだけでも10分、15分かかります。朝食の時に物をこぼすこともあるかもしれません。後からママが子どもを連れて行くのであれば、パパはそんなに負担でないですし、ママは荷物のセットをする時間の分、短縮できます。

M:子どもの登園前にパパが保育園に荷物を預けに行くこともできるのですね。知らなかったです。確かに、子どもを出かけるモードにするだけでも大変ですね。

S: Kさんは、代わりにパートナーに帰宅後に洗濯や洗い物をしてもらってはいかがでしょう。

K:育休中ですが、今も夫が洗濯や食器洗いを割としてくれます。ただ、週に2日しない日があり、育休の負い目からその分は自分でしています。復職後、どう対応するかは悩みどころです。

S:洗濯や洗い物をパパのタスクにしてしまいましょう。育休は育児のための休暇であって、家事のための休暇ではないんです。家事は折半しても良い位ですよ。1日24時間はパパもママも同じです。その中にどれだけタスクがあるかを先ほどのリストを使って確認し、どう分担するかを話し合いましょう。全て1人でやっているのではなく、夫婦で一緒にやっていると思えることが大事だと思います。私の場合、夫は専業主婦家庭で育ったため、最初私に専業主婦を求めていました。ぶつかることも本当に多かったですが、2人目が生まれた後は、ミルクの哺乳瓶を消毒したり、夜中にミルクを作って子どもに飲ませたりなど、積極的にやってくれるようになりました。普段夫は子どもと別々に寝ていますが、金曜・土曜のどちらかは寝かしつけし一緒に寝てくれ、土曜も子どもの面倒を見てくれます。

杉並区や民間の事業者に頼ろう!

S:夫婦2人で完全に手分けしてできれば良いですが、それが難しい場合は、自分1人でやるか、他の手を借りるかどちらかになります。近くにご両親がいて頼れる場合は、お願いしてみましょう。中にはご両親を呼び寄せて、同居するご家庭もあるようです。

M:私は仕事が立て込んでしまった時には、保育園のお迎えを実家の母にお願いしています。電車で1時間位の距離に住んでいますが、とても助かります。

ヘルパーさんと子どものイラスト

S:ただ、核家族が増えており、難しいご家庭も多いでしょう。杉並区の未就学児世帯も約85%が核家族ということです。私の場合も、夫の両親は亡くなっており、実家も遠方のため、自分たちで何とかするしかありませんでした。その場合は、外部サービスが便利です。私もさまざまなサービスを利用しましたのでおすすめです。杉並区では杉並子育て応援券が使える事業者もありますので、まずはそこから検討してはどうでしょうか。利用したことがあるサービスを幾つかご紹介します。

産前・産後支援ヘルパー

妊娠中~産後2カ月の間に利用できます。家事や育児に関するサポートが受けられます。事前に面談さえしておけば、すぐに利用可能です。私の場合は、産前に面談をしておき、産後すぐ、洗濯だけ、洗い物だけお願いしたいという時に利用しました。回数に上限がありますが、週1~2回来てもらうことも可能です。ただ、ママからの要望が多いようで、週5日来てもらうのは難しいとのことです。費用は1時間1,500円でした。

シルバー人材センター

産後支援ヘルパーよりも低価格で利用可能(費用は内容により異なる)です。ただし、60歳以上(平均70歳)の方によるサービスのため、マッチングの部分で自分に合う方を見つけるのが難しい場合があります。実体験ですが、目が悪くなってきていて食器洗いで洗い残しがあったり、足が悪くて洗濯物を干す時に振りさばいておらず、衣類がシワシワのまま乾いていたりということがありました。あまりにも合わない場合は、他の方に変えていただいても良いと思います。私は自分の負担を減らす方法と思って候補の1つにしていました。

ファミリーサポートセンター

助け合いの精神で一般の方が登録しており、子どもの送迎や預かりが必要な時にサポートしてくれるサービスです。例えば幼稚園の送り迎えついでに、依頼者の子どものお迎えをしてくれるなど、隙間時間にサポートしてくれる方も多いです。そのため、日中に利用できることが多いと思います。40~50歳の方が来てくれることも多いです。利用希望者が多いですが、サポート側の人数は希望者の3分の1と聞いており、希望に添えないケースもあるかもしれません。自分が家にいなくても自宅で預かりを依頼したこともあります。私の場合は、夫が家に他人を上げたくないタイプのため、夫が2階で仕事をしている時に1階で預かりをお願いしていました。もし何かあった時にもめるのも嫌なので、財布や通帳などの貴重品は目に触れないところに置くなどしていました。利用料金は800~1,000円でした。

病児保育

病気で保育園や幼稚園に預けられない時に預かってくれるサービスです。杉並区が運営しているものと民間事業者が運営するものとがあります。病状にもよりますが、事前登録をしておき、基本的には定員に空きがあれば預かってもらえます。杉並区が運営しているものは杉並子育て応援券が利用可能です。フローレンスも民間ですが、応援券が使えます。民間事業者のものは、費用体系が異なりますので、詳細は各事業者のウェブサイトをご覧ください。民間事業者ではこのほかにも、ベビーシッター事業者が病児保育をしているところもありますので、そちらも事前に確保しておくと良いと思います。

その他

杉並子育て応援券が使えるサポートは、他にもたくさんあります。サービスは大きく4つに分類されていますので、その中で「親(妊婦含む)をサポートするサービス」、「子どもを預けるサービス」について、一度目を通してみると良いと思います。

病児保育を利用しました

M:区が運営する病児保育の「すぎなみ病児保育室しーず(seeds)」を何度か利用しました。佼成病院併設のため、もしもの時に診察してもらえる安心感があります。定員が少ないため、キャンセル待ちになることもしばしばありますが、何日も会社を休めない時などに利用できると助かります。前日8時から1日ずつしか予約が取れないので、子どもの体調が悪く長引きそうな時には、すぐ電話するようにしています。保育園より持ち物が多いので、事前に準備をしておくと急に子どもの具合が悪くなったという時も慌てなくて済むと思います。

子どもと保育士のイラスト

S:可能であれば病気の時はパパママのどちらかが看病できればと思いますが、長期に渡る時はそうも言っていられません。2人目の時、結膜炎で2週に渡って保育園を休まないといけなくなり、その時は区が運営する「ちぎら医院病児保育室 ラビットルーム」に大変お世話になりました。注意点は、保育園よりは預かりの時間が短いというところです。午前8時30分からですが、診察などがあるため病児保育室を出られるのは9時か9時30分頃になります。予約はチケットを取るような倍率です。キャンセル待ちになることも多いですが、当日キャンセルが出ることも多く、感覚的に12~13番目位であれば回ってくると思います。

パートナーとのコミュニケーションもひと工夫

K:夫が家事をやってくれますが、求めるレベルが違います。例えば洗濯は乾燥してはいけないものを乾燥してしまうなど、何度言っても、ラベルを貼るなど工夫しても直りません。

S:細かいこだわりは言わないと相手に伝わりません。私の場合も、洗い物のスポンジをコップ用と油汚れ用に分けていましたが、伝わりませんでした。でも、そこで私がやると言ってしまってはパートナーの気が削がれてしまいます。根気よくこだわりを理解してもらうことが必要かと思います。

M:やってもらえるというのは大きいです。やってもらえないところから始めるのには、かなりのエネルギーが要ります。私も夫が洗濯すると、子どもの服なども全自動乾燥機で乾燥までされてしまうことがありますが、やってくれたことに対する感謝の方が大事だと思って、なるべくその場は何も言わないようにしています。機嫌が良い別の時に、子どもの服は縮むから乾燥機に入れないでね、と言ったりします。あとは自分が妥協できるところは折れることも大事かもしれません。

S:『The 5 Love Languages』という有名な書籍があるのですが、カップルの愛の伝え方には5つあるそうです。それは、「言葉にする」・「2人の時間を過ごす」・「プレゼントを贈る」・「家事を手伝うなどのサービス行為をする」・「ボディタッチをする」です。褒める時に、どれが自分のパートナーに効果的かを考えてみるのも良いかもしれません。

F:なるほど。我が家では、夫の仕事が大変そうなので、「大変なのにお仕事してくれてありがとう」と伝えるようにしたら、夫も「ありがとう」と返してくれるようになりました。夫には、言葉にする方法が良かったのかもしれません。

大事にしたいこと、優先順位を明確に

F:何歳頃から土日に子どもだけで遊べるのでしょうか。

S:土曜日は学校がある日もありますね。きちんと遊ぶ約束ができる頃と考えると小学2年生頃かなと思います。コンビニなどで買い物ができるようになるのは小学4年生頃かと思いますので、それまでは食事の支度なども難しいでしょう。子育てスパンは3年と考えています。0~2歳は親が子どもをケアする時期。3~5歳は社会性が育まれる時期なので、習い事をさせたり、友だちと遊ばせるなど、少し親子のかかわり方が変わってきます。そして、小学1~3年生、小学4~6年生、中学1~3年生、高校1~3年生と成長するにつれて、子どもに必要な親の役割が変わっていきます。子どもの年齢に合わせて優先順位を見直すと良いと思います。年1回のルーチンにしても良いですね。私は子どもが何歳の時に自分が何歳で何が必要かを予め考えるようにしています。今自分が何を助けて欲しいのかを考えて、パートナーやご両親、外部のサービスなどに相談して、子育てや家事が回っていくと良いですね。

F:自分が専業主婦家庭で育ったこともあり、なかなか家事のハードルを下げられません。

S:全部できれば良いですが、24時間という限られた中で何をあきらめるかだと思います。他が苦しくなるならちょっと手をゆるめても良いのではと思います。ただそこには価値観もありますし、何に重きを置くと自分が楽しくできるかを考えてみてください。私の場合は、子どもと笑って過ごすことが大事だったので、ご飯に多少お惣菜を使うなども許していました。

M:私も子どものことを第一優先にし、平日の家事は多少あきらめています。その分、休日にまとめて片づけたりしています。

最後に、今日の感想をお聞かせいただけますか。

F:会社員に戻ってからの生活について、具体的なイメージが持てました。第3者の手を借りるということを考えたことがなかったのですが、利用者も多いようですし、検討したいと思います。

K:こういう外部サービスのここの使い勝手が良い、実際何時までに何をしなければならないか、など、抽象的だったイメージが具体的になって良かったです。夫とどのような話し合いをすれば良いかも分かりました。色々なサービスを検討してみようと思いました。

おわりに

家族のイラスト

座談会を通して、各ご家庭でさまざまな形があり、皆さん、色々と悩みながらも家族で支え合ったり、第三者の手を借りたりしながら日々の育児・家事・仕事に向き合っていることが分かりました。
子育ては長期スパンですが、子どもの年齢に合わせ、力を入れる時・抜く時のタイミングも変わると思います。パパママで協力し合って、楽しい時間を育めるよう考えたいと思います。

「すぎラボ」ライター momon(モモン)

 

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