プログラミング学習って、皆さんご存知でしょうか?(令和2年12月15日)

 

ページ番号1063224  更新日 令和2年12月15日 印刷 

講習会チラシ

皆さん、こんにちは。最近、巷ではプログラミング教室の広告チラシを見かける機会が多くなりました。私の長男・次男も、小学校でパソコン操作を楽しんでいるようなのですが、さて、今年度から小学校で必修化となります「プログラミング学習」とは、どういったものなのでしょうか。
私も、単にパソコンを動かすスキルを修得する事なのかな、などと、いまいち良くわかっていない中、方南小学校支援本部主催で「プログラミング学習講演会」が開催される事となり、参加してきました。そこで意外な発見が出来ましたので、ご報告します。

方南小学校、支援本部について

方南小学校全景

今回訪問した杉並区立方南小学校は、平成31年1月に創立80周年を迎え、毎年、方南まつりや盆踊り大会、スポーツフェスティバル等のさまざまなイベントを行っています。
また、今回の講演会の主催者である、方南小学校支援本部は、平成22年に発足して以降、地域・卒業生・保護者・ボランティアの強固なネットワークで学校を支援する「方南小学校の応援団」として、土曜日学校や放課後子ども教室、教育課程内支援等のさまざまな活動を通して、学校と地域とをつなぐパイプ役となるべく、日々活動しています。そして、令和元年度には、地域ぐるみでの子どもの健全育成に取り組む活動が評価され、地域学校協働活動 文部科学大臣表彰を受賞しました。

学校地域コーディネーター田中さんの写真
方南小学校支援本部 学校地域コーディネーター田中さん

講演会 第1部:プログラミング学習について

講習のようすの写真

今回、講演会場となった多目的室では、マスク着用・手指消毒・換気対策が講じられ、方南小学校児童の保護者や地域関係者、合わせて30名の方が参加しました。
講演会の第1部では、RTF教育ラボ(注1)代表の村上敬一氏から、プログラミング学習の概要についての話がありました。話を聞いていく中で意外だったのは、専門のスキルを修得させる事が目的ではなく、「物事を進める為には、どのような事の組み合わせが必要なのか」を論理的に思考する手法を学ぶ、という事でした。これは普段の何気ない生活の中でも、自分の子どもとの会話の中でも実践出来ます。当初、プログラマー育成が目的なのかな、と思っていた私からすると、とても新鮮な発見でした。
また、活動を起こす際に必要なのは、まず初めに、実現させたい事をイメージする事であり、そのイメージする力は、小学生の時期に身に付けさせるのが最適だそうです。初めに最終ゴールをイメージして、次に何をしていくのかを考えていく、という思考法は、企業での人材育成にも活用されている、バックキャスティングの思考法とも繋がるところがあり、子ども達にとっても、今後、社会で活躍していく為に、とても大切な考え方だと思いました。

(注1) RTF教育ラボとは、Road to the future(未来への道)、Real・ teacher・ facilitator(本物のティーチャー・ファシリテーターへ)。どんな時代・環境でも変わらぬ教育の本質に立ち返り、子どもたちが安全・安心に過ごしながら“生きる力”を育める環境作りを行い、地域・学校・保護者および学校教員・教員志望者へ、より良い未来へのサポートをしています。

講演会 第2部:パネルディスカッション

第2部は、方南小学校の竪山浩人校長先生、支援本部の大嶋正人本部長、村上代表の三者による、パネルディスカッション形式での意見交換会でした。参加者の方々からも質問が上がり、小学校でのプログラミング学習の現状や、リテラシーやプライバシーといった課題への取り組みなど、いろいろと興味深い話を聞く事が出来ました。

パネルディスカッションの写真
第2部 パネルディスカッションの様子
RTF教育ラボ代表 村上氏の写真
司会進行はRTF教育ラボ代表 村上氏

堅山先生の写真
熱く語る堅山校長先生

竪山校長先生からは、三宅島の三宅小学校(東京都のプログラミング指定校)校長だった時に実践されていたプログラミング学習について、具体的な事例のお話がありました。
強調していたのは、子ども達が自由な発想で、自分達が地域に貢献できるような、大人が驚く位に、さまざまなプログラミング作品を次々に生み出していった、という事でした。プログラミングの仕組みがわかってくると、普段は交流の無い自分達より下の学年の子ども達とも、コミュニケーションしながら自分の考えや思いをどんどんプログラミングで表現していってしまう、そんな主体性や思考法が子ども達に備わっていく様子を竪山先生は実際に現場で目撃されていたそうです。そのような相乗効果が自分の子どもにも表れてくると、やはり親としては嬉しいです。
方南小学校では、プログラミング学習を今後どのように取り入れていくか早々に方針を打ち出される予定とのお話もあり、今後の展開がとても楽しみです。

大嶋本部長の写真
大嶋本部長

また、大嶋本部長からは、「学校でやり切れない事を支援本部としては、来年度、電子工作教室などで子ども達に場を提供していきたい。また方南小学校の特色を考えると、過去10年間行ってきた「むさし野の森(注2)」の再生活動を、今後どのように教材として生かしていくか、子ども達や地域の方々と対話しながら進めていきたい。」とのコメントがありました。

(注2) むさし野の森とは、方南小学校敷地内にあるビオトープです。おやじの会の皆さんが建ててくれた「むさし野の森」の門をくぐると池や小川のまわりを桜やビワ、山桃などの樹木やさまざまな花やカエルやバッタ、メダカが棲む里山です。学校、児童、保護者、地域の力で誕生して50年、今もその維持管理と活用をしている方南小学校のシンボルです。

堅山先生の写真

パネリストの皆さんからたくさんのお話を聞けて、とても勉強になりました。何より、コロナ禍の中で普段行われているようなオンライン会議ではなく対面での講演会に参加して、現場の先生や地域の皆さんの想いを直接肌で感じる事が出来たのは、大変良かったと思います。

今回の講演会でパネリストとして参加された方からもコメントをいただけましたので、以下にご紹介いたします。

方南小学校 竪山校長先生

「プログラミング教育はスタートしたばかりで、学校現場もどのように進めていけば良いか多くの学校で模索中です。society5.0(注3)の時代を生きる子ども達のため、学校と地域がプログラミング教育を通して、新しい学力観を学んでいける機会になれば嬉しく思います。」

(注3)society5.0とは、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合し、リアルタイムに情報やデータが活用・共有されるデジタル社会のこと。

方南小学校支援本部 大嶋本部長

「プログラミングに疎遠な方々にとっての不安や誤解、一方、精通している人の過度の期待が交錯して、学校も保護者も地域の方々もプログラミング学習の実態と目指すべき方向がよく見えていませんでした。今回の講演とディスカッションを通して目指すべき方向のベクトルを合わせて、スタートする第一歩になったと思います。」

RTF教育ラボ 村上代表

「小学校で行うプログラミング教育を誤解されている保護者が多数いらっしゃることがあらためてわかりました。今回お話した、家庭でできるプログラミング教育を実施することで子どもに問題を解決するための思考法を身に付けさせることができます。」

方南小学校支援本部 学校・地域コーディネーター 田中さん

「コロナ禍での講演会開催でしたが、こんな時だからこそ「何もしない」ではなく「何ができるか」を考え、プログラミングだけではなく、学校と地域をつなげるさまざまな活動を進めていきたいと思っています。今後とも応援よろしくお願いします!」

講演会に参加した感想

今回の取材を契機に、私もプログラミング学習の良き点を理解出来ましたので、自宅や公共の場でも、子ども達との交流に活用できるようにしていきたいと思いました。今後も、プログラミング学習に関連する活動について、レポートしていきたいです。

すぎラボライター とーちゃん

 

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