【イベント報告】関東大震災100年事業
今年(令和5年)は、大正12年9月1日に発生した関東大震災から100年の節目の年となります。
この契機を捉え、防災に関する取り組みを通じて、防災意識の向上を図るためのイベントを9月4日、5日の2日間杉並区役所で開催しました。
開催日時
令和5年9月4日(月曜日)・5日(火曜日)の2日間 午前10時~午後4時
会場
区役所6階中棟(第4会議室)及び本庁前スペース(西・南広場)
イベント内容
- 関東大震災や防災まちづくりに関するパネル展示
- 消防・警察車両乗車体験 起震車体験
- 防災あっせん品展示 ペット防災に関する展示
- 防災講演会 「地震から命を守る」
実施内容
令和5年9月4日・5日に杉並区役所にて関東大震災100年事業を開催いたしました。
2日間で延べ、1264名の来場者がお越しくださいました。
ご来場ありがとうございました。
当日の展示写真(抜粋)
当日展示した関東大震災の写真を一部抜粋し掲載いたします。(東京都復興記念館所蔵資料。出典:写真集『関東大震災』)
東京駅前
東京駅は、震災前の1914(大正3)年に開業(辰野金吾ら設計)しました。南北300m以上の鉄骨煉瓦造の建物でありましたが、震害は免れました。駅前広場はまだ建物がほとんどなく、多くの避難民が一旦ここで難を逃れました。座り込む人、立ち話をする人など、写真でもその様子がよくわかります。
四谷 新宿駅
列車の線路が地震で破壊されずに使用できたのは、中央線、信越線、高崎線、東北線などです。東海道線は震害、津波などで寸断されたため、中央線、篠ノ井線経由で関西方面へ向かう避難民もいました。
避難所の子供
避難所の中を写した貴重な1枚。100年前の避難所も間仕切りが障子とダンボールの違いがあるだけで基本的には現在の避難所とさほど変わりがないようです。
上野駅の焼跡及び避難民の雑踏
駅舎の外郭は残るものの、瓦礫が大分片づけられ、上野台上から見ると、機関車や給水塔がぽつりと見えます。駅から東側の浅草方向は全く焼失し、明確な目標物が得られません。
四谷 四谷見附
四谷区では、全半壊約200戸でしたが、その後、谷の窪地にある町屋などで火災が発生しました。四谷見附は焼失を免れましたが、写真中央の家屋は全壊しています。その手前には停電と障害物で身動きの取れなくなった市電が止まっています。写真中央には警戒に当たる軍人と、奥に白い夏服の警官がみられます。
防災講演会「地震から命を守る」
令和5年9月5日(火曜日)区役所本庁舎6階中棟第4会議室にて防災講演会を開催しました。
講師として気象台から百合本 岳 様(東京管区気象台 気象防災部 地震火山課 地震津波防災官)をお招きし、講演をいただきました。
「地震から命を守る」というテーマでお話しいただき、地震のメカニズムや災害への備えが分かったと参加者からも大変好評でした。
本講演に参加できなかった区民の方にも共有するため、講演資料を掲載いたしますので、ぜひご覧ください。
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このページに関するお問い合わせ
危機管理室防災課管理グループ管理担当
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