方南一丁目地区防災まちづくり計画【概要版】 (1ページ) 1はじめに (本編1ページから4ページに該当) 方南一丁目地区は木造住宅が密集し、狭い道路が多く、公園等のくう地が少ないことなどから、 大規模地震の発生時に大きな被害が懸念されています。 また、東京都の「防災都市づくり推進計画」において 重点整備地域に指定されるなど、防災面の早急な改善が求められています。このような状況を踏まえ、 区では、新たな防火規制の指定や東京都の不燃化特区制度を活用して、 災害に強い安心・安全なまちの実現を目指してきました。 オープンハウスやアンケート調査を実施し、そこでいただいた地域住民の意見等を踏まえ 「方南一丁目地区防災まちづくり計画」を策定しました。 ○図面:方南一丁目地区の広域地図 ○図:防災まちづくりの取組 平成27年度 (区の取組)●東京都より不燃化特区の指定 令和元年度 (地域住民による取組)●防災まちづくり検討会の設立 令和4年度 (地域住民による取組)●区へ防災まちづくり構想の提案 (区の取組)●防災まちづくり計画の検討 令和4年度以降 (区の取組)●オープンハウスやアンケート調査、まちづくり授業などによる意見収集 令和6年度 (区の取組)●防災まちづくり計画の策定 2地区の現況・課題 (本編5ページから12ページに該当) (1)防火ぞう・木造の建物が多く、木造住宅が密集している (2)道路基盤がぜい弱であり、東側の大半が消防活動困難区域になっている (3)災害時に一時的に集合できる場所となる公園・広場が不足している (4)地域の防災・防犯について、更なる意識向上が求められる (5)区内において地域危険度の高さが上位である ○図面:地域危険度の図 総合危険度4に該当 ○図面:防火ぞう・木造建築物分布図 不燃領域率が70%に到達していない ○図面:消防困難区域分布図 地区の46.1%が消防活動困難区域 ○図面:公園等の分布図 一人当たりの公園等の面積0.30u (2ページ) 3まちの将来像・まちづくりの柱 (本編13ページから16ページに該当) 「まちの将来像」:みんなでつくる地震と火災に強い みどり豊かなまち 「防災まちづくりの柱」 「柱1」:地震や火災に強いまちをつくる 「柱2」:安全で暮らしやすいまちをつくる ○図面:防災まちづくり方針図 (3ページ) 4取組方針 (本編17ページから30ページに該当) 「柱1」:地震や火災に強いまちをつくる (1)建物の不燃化・耐震化等 地震等災害時に住民の生命と財産を守り、「燃えにくい」「倒れにくい」まちの実現のため、 建物の不燃化たて替えや耐震改修を支援し、無接どう敷地の改善を推進します。 @:不燃化の推進 A:耐震化の推進 B:無接どう敷地の改善 ○図面:不燃化・耐震化計画図 (2)道路の整備 地震等災害時に安全に避難できるまちの実現を目指すため、幅員6メートルの道路整備を推進します。 また、きょうあい道路の拡幅を推進するとともに、長い行き止まりの改善を検討します。 @:幅員6メートルの道路整備 A:きょうあい道路の拡幅整備 B:行き止まりの改善 ○図面:道路整備計画図 (3)オープンスペースの確保 公園等は、地震等災害時に一時的に集合できる場所になるほか、日常の憩いの場になります。 そのため、地区内の土地利用の状況等に応じて、オープンスペースの確保を図ります。 @:公園等の整備 A:ポケットパークの整備 B:ポケットパークの維持管理 (参考) <公園の事例> 馬橋えんがわ公園 木造住宅密集地域に位置する公園で、広場や災害時に活用できるかまどスツールを備えています。 ○写真:馬橋えんがわ公園 <ポケットパークの事例> 仲ちょう東プチテラス 木造住宅密集地域の道路拡幅整備事業により生じたざん地を、オープンスペースとして整備しています。 ○写真:仲ちょう東プチテラス 「柱2」:安全で暮らしやすいまちをつくる (1)まちの防災りょくの向上 地域住民の防災意識の向上や災害発生時に備えた体制づくりのため、以下の取組を推進します。 @:耐震、不燃化の制度の周知・啓発 A:ブロックべい等安全対策支援 B:防災対応りょくの強化 C:水害対策の推進 ○写真:ブロックべいの改修 (2)まちの防犯性・安全性の向上 犯罪が起こりにくい、犯罪を生まないまちを目指し、以下の取組を推進します。 @:防犯りょくが高いまちづくり A:交通等の安全性の向上 ○写真:防犯パトロール ○写真:交通等の安全性の向上の例 (3)まちの快適性の向上 まちの快適性の向上を図るため、緑化の推進、ごみ出しのマナーの周知、 あきや等の対策など以下の取組を推進します。 @:個々の敷地の緑化の推進等 A:ごみ出しのマナーの周知等 B:あきや等対策の推進 C:喫煙マナーの周知 ○写真:喫煙マナー向上の啓発 ○図:外国語でのごみの出しかたの周知 (4ページ) 5まちづくりの実現に向けて (本編31ページから38ページに該当) 防災まちづくりの着実な推進のため、 国や東京都の補助金を活用した補助事業の導入やまちづくりルールの検討を行います。 また、防災まちづくりに関する情報の発信、防災まちづくりに関する情報共有や連携を行います。 (1)補助事業の導入 道路の整備、オープンスペースの確保、無接どう敷地が集積した がいくにおける建物の共同化等を実現するために、国や東京都の補助事業の導入を検討します。 ○図:住宅市街地総合整備事業(密集事業)の導入の例 (2)まちづくりルールの検討 地震等災害時における避難の円滑化や、火災による延焼の抑制、じゅう環境の保全のため、 地区計画などを活用したまちづくりルールを検討します。 壁面位置や垣・さく、敷地の最低限度の制限等を検討します。 ○図:壁面位置や垣・さくの検討の例 (3)防災まちづくりに関する情報の発信 地域住民、事業者等に対し防災まちづくり関連情報を積極的に発信し、 地区の防災まちづくりに対する普及啓発や、区の防災まちづくりに関連する情報を周知することにより、 地区の防災りょくの向上を図ります。 防災まちづくり通信の発行や区のホームページの活用、地区の住民活動への参加を行います。 ○図:防災まちづくり通信の例、杉並区ホームページ、方南一丁目地区のまちづくり二次元コード (4)防災まちづくりに関する情報共有や連携 本地区の住民活動との協働により、区と地域住民等の情報共有や意見交換を行います。 また、庁内各部署と連携し、他自治体と情報共有することにより、本地区の防災まちづくりを推進します。 6取組スケジュール (本編39ページから40ページに該当) まちの将来像の実現に向け、不燃化支援の諸制度による取組や防災まちづくり情報の発信、 地域住民との協働等、きぞん事業を継続して推進するとともに、 道路整備やオープンスペース確保のための補助事業である密集事業の導入に向けた取組や、 まちづくりのルール・取組手法等の検討を計画的に進めます。 ○図:取組スケジュールの概要 (奥付) 方南一丁目地区 防災まちづくり計画【概要版】 令和6年8月発行 (作成者)杉並区都市整備部市街地整備課 (住所)郵便番号いちろくろくのはちごななぜろ 杉並区あさがや南1の15の1 (電話)0333122111 (以上)